気分一新、リフレッシュ！

雑僧の雑感　仏暦２５６２年1月　前半　vol.5

「気分一新、リフレッシュ！」

　新しい歳が明けた。今年こそ良き一年でありますように…。全人類が思う事かもしれない、毎年思うが果たして結果はどうなるのだろう？

　兎も角も新年である。気分一新、リフレッシュ、去年の事は無かった事に…。良い事だけを持ち越して、悪い出来事は消しゴムで消してリセットしてしまえ！

思えば我が人生、リセットボタンがあったなら、果たして何度押すのだろう？やり直しが出来るなら、いったい幾度直すだろう？たらればたられば呪文のように、一体何度称えるのだろう？

失敗も、嫌な事も、悪い出来事も、全部背負ったまま歳が明けた。除夜で百八煩悩を消滅したつもりが、消したそばから溢れ出す、そもそも端から消せはせぬ。だってそうでしょ、自分の事は自分が一番良く解る。

去年も今年も来年も…、そのまんまの自分がいる。でも、節目がなけりゃグダグダになっちゃうのもまた事実。消しゴムで消す事は出来ぬけど、リセットボタンは押せぬけど、せめて気分は一新したい。

何せ新春、御慶の寿ぎ。そして「平成」最後のお正月。小渕さんが発表した時には、変てこな元号だなーと思ったものだが、慣れとは恐ろしい、何時の間にやら受け入れて、今じゃ少々離れがたい。

　ともあれお正月。初詣はお忘れなく、氏神様に菩提寺お墓、屋台の買い食いもお忘れなく。凧揚げ、羽根突き、福笑い、顔見世興行初笑い。初売り、福引き、福袋。なにやら楽しくなって来た。お雑煮食べて、お節食べて、お酒は飲めないけど…。お屠蘇気分で過ごしましょ！何かが変わると期待をしたり、努力をしたり、そんな思いを大切に、今年一年つつが無く、それぞれ荷物を背負いながら、自分のペースで歩みましょ。