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元日あれこれ

アイキャッチ用雑僧雑感
雑僧の雑感 仏暦2566年1月 前半 vol.101

「元日あれこれ」

 

 令和5癸卯平歳 西暦2023年 仏歴2566年

新しい歳が明けた

 元日と元旦の違いは以前書いたが、元日はその年最初の日の事で、元旦は、元日の朝の意。お正月には門松を飾り、年神様を迎える。そして氏神様に初詣をしたり、ご先祖様への初参りをしたりする。前日の大晦日までに大掃除を済ませ、元日は静かに過ごす。

門松や おもへば一夜 三十年

なんていう俳句がある

俳聖松尾芭蕉の句である

 お正月に立ち並ぶ門松を見ていると、昨日までのバタバタが嘘のよう。まるで昨日の大晦日は三十年にも思われるような忙しさであったなー。という意味。年の瀬は忙しい。新年の準備、大掃除。やらねばならぬ事が多すぎて焦燥にかられる…。

 明くる元日はと言えば。掃除をしない。火を使わない。鋏を使わない。買い物をしない。お風呂に入らない等々。様々言われている。どうやら大晦日にお風呂に入らないという風習もあるようだ。今年の汚れは今年の内に。掃除もそうだが、体も綺麗にしたいのだが。そして年頭を迎えるにあたり、頭を綺麗に剃りたい。

 ともあれ、元日は年神様を迎える日。折角いらした年神様を掃き出してしまうのはもっての外。水で運気を流すから、なるべく水に触れてはならぬ。そして、火の神様を怒らせぬよう火は使わない。元日に買い物をすると、その年お金が流れていってしまうとか、元日にしてはならぬ事は案外多い。これらを全部守るのは無理かもしれない。ならせめて、お正月は日頃の感謝も込めて、多少は箒を使ったり、水や火を使い生活を送る。それで良いのかなーとも思う。元日は、新しい年の始まりを祝うと共に、感謝を忘れぬ日でもあるのかもしれない。

本年も宜しくお願い申し上げます

令和5年元旦


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