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この世は舞台

アイキャッチ用雑僧雑感
雑僧の雑感 仏暦2566年3月 後半 vol.106

「この世は舞台」

 

 「この世は舞台、人は皆役者」

シェイクスピアの言葉である

人生とは芝居なのかもしれない

 自分と言う役を演じる為に、この世という舞台に登場して消えてゆく。思えば儚いものなのかもしれない。けれど、舞台に上がったのならば、どのような役であろうとも、演じ切らねばならぬ。それがたとえ意に添わなくとも。

 誰しもが主役になれる訳ではない。けれども、自分の物語では、皆が皆主役ともいえる。

人生は所詮芝居の一幕

舞台上には 入れ替わり立ち替わり役者が登場する

 ならば、どんな役でも懸命に演じる事が大切だろう。人から笑われても、馬鹿にされても、蔑まされても。思うのは簡単だが、実行するのは難しい。誰でも、惨めな思いはしたくない。出来れば輝いていたい。それが本音だろう。けれど、人生は色々。何が起きてもおかしくはない。時には幸福に酔いしれ、時には寒さに身を凍えさせる。時には笑顔になり、時には涙を流す。

人生という芝居で演じる悲喜こもごも

 希望を持って毎日を過ごせたなら、どんなに良い事だろうか。でも実際は違う。意に沿わない事ばかり、嫌になる事ばかりかもしれない。それでも演じるしかない。演じていれば、そのうち良い事も巡って来るかもしれない。悪い事ばかりじゃないかもしれないから。

 カーテンコールは全ての役者が輝きを放つ時だろう。この世を舞台とするならば、人生の節目はカーテンコールのよう。その一瞬を精一杯輝かせて、明日の舞台へと思いを馳せる。春はそんな節目の季節でもある。


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