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時には逃げる事も必要

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雑僧の雑感 仏暦25676月 前半 vol.135

「時には逃げる事も必要」

 

 頑張ったり

走り続けたり

努力を重ねたり

それは尊く素晴らしい

でも

時には逃げてもよいと思う

 逃げる事が許されない社会は息苦しい。逃げる事は恥ずべき事、卑怯な事。そんな風潮もあるだろう。でも、人はそんなに強くはない。時として逃げる事も許されてもよいだろう。そして、逃げ道がある事で踏ん張れる事もある。

 中国南朝宗の将軍檀道済が著した『兵法三十六計』の最後には、「走為上(そういじょう)」というものがある。自軍が不利で勝ち目がないのなら、逃げる事を上策と為す。これを秩序立って行えば、損害は最小限にとどめられ、再起を図る事も出来る。これ兵法の常道に敵う。もちろん兵法は戦に勝つ為のもの。『兵法三十六計』は、戦に勝利する為の戦略の書である。この最後に、逃げる事も時として必要であると書かれている事は重要だろう。諺の「三十六計逃げるに如かず」の語源である。

頑張り続けなければならない人生は辛い

走り続けなければならない人生は苦しい

 時には立ち止まる。時には後ろを振り返る。時には休息する。時には脇道にそれる。そしてどうしようもなく辛く苦しい時には逃げる。自分自身の心と身体を守る為に。人生において、逃げるという選択肢があるかないか、それはとても大きな事だろう。逃げなくてすむ人生が送られるのならば、それに越した事はない。けれど、切羽詰まった時、逃げ道が用意されていたのなら、そしてそれを是とする社会であるのなら、ほんの少しだけ生きやすくなるのかもしれない。ほんの少しだけ前向きになれるのかもしれない。


 

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