LA仕込みのEnglish
雑僧の雑感 仏暦2562年11月 後半 vol.26
「LA仕込みのEnglish」
どうやら北京では英語が通じないらしい…
二十代の前半、LAにひと月程滞在した事がある。浄土宗の別院での研修で。自慢ではないが、私の英語はLA仕込み。日常生活の大抵は不自由しない程の語学力である。
レストランやファストフード、タクシーにショッピングモール、一人でも何も困らない。ホームステイにホームパーティ、大学生とのボウリング大会。勿論遊びだけでは無い。研修も真面目に受けた。インターナショナルな坊さんも良いかもなんて思ったりしながら。ホームステイ先はキリスト教の牧師さんのお宅。教会のミサにも参列した。方言だってある程度は聞き分けられた。
もう一度言う 私の英語はLA仕込み
本物なのだ 生きた英語である
~月日は流れ流れて数年後〜
中国浄土教の源流を尋ねる旅。紙面の都合上、旅行記は割愛するが、仏跡参拝等、かなり充実した研修であった。その最終日、北京での出来事。作務衣からジャケットに着替えての北京の散策。散歩がてらのウインドウショッピング、そして某ハンバーガーショップへ。
世界有数のメガシティ北京 グローバルシティ北京
当然 英語が飛び交う
某ハンバーガーショップへ(この辺がセコイと言うか何と言うか…)。お酒が飲めぬ私は、酒場には興味は無い。パネルを指さしセットを注文する仲間達は片言の英語。AセットとかBセットとか…
うーん…、海外初級者はまあこんなもんだろう。それぞれお目当てのセットにご満悦。これだからトーシロウ(素人)は、これじゃ日本と変わらないじゃないか、つまらないじゃないか。生きた英語の出番である。食べたい物をチョイスして英語で注文、我ながらスマートで格好いい。何せLA仕込み、本物である。ところが…、トレーに乗って出て来たものは、バニラ味のマックシェイクLサイズが四つ。何故に???どうやら北京では英語が通じないらしい…
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