お釈迦様は巨人だった?
雑僧の雑感 仏暦2564年2月 前半 vol.55
「お釈迦様は巨人だった?」
プロ野球のチームの事じゃない
私は野球でもサッカーでも相撲でも贔屓の球団やチーム、力士はいない。興味が無いのではない。観戦はするが特段贔屓が無いだけの話である。試合そのものを楽しむと言えば良いのか。因みに古典芸能では、贔屓の役者さんなり噺家さんはいる。一見すると冷めているように見えるかも知れないが、仕方ない。
巨人は大男という意味である
一説にはお釈迦様の身長は約4.85mと言われる
大きすぎる・・・
約4.85mは尺貫法で言えば、1丈6尺である。「丈六仏(じょうろくぶつ」という名前をご存じだろうか?「丈六仏」は立像ならば1丈6尺。坐像ならばお座りになられたお姿なので8尺程である。圧倒的に坐像が多い。
立てば丈六 坐れば八尺 歩く姿は見た事ない
因みに大仏の定義であるが
「丈六仏」以上を一般に「大仏」と称するの
仏像の多くは、丈六を基準にしてその半分とか4分の1とか、2倍3倍で造立する事が多い。随分と背が高いなーと思う。2月15日は、お釈迦様お涅槃の日である。頭北面西右脇臥と言い、北を枕にお顔を西にして右脇を下に臥せっておられるお姿。お顔が向けられた西方には西方極楽浄土がある。涅槃図を見ると、お釈迦様が随分と大きく描かれている事にお気づきだろうか。あのお姿は、お釈迦様の偉大さを顕したり、お涅槃のお姿を特徴的に顕すという意味合いもあるのだろうが、その実は実際の背丈だったりもするかもしれない。多くのお弟子様方や、神々や、信者の人々、動物達が嘆き悲しむ入涅槃。2月15日はお釈迦様を偲んで、手を合わせたいものだ。
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