私だけは大丈夫
雑僧の雑感 仏暦2565年7月 後半 vol.90
「私だけは大丈夫」
私だけは大丈夫
どれだけ感染者が増えようが 私だけはコロナに罹らない
私だけは大丈夫
災害にも巻き込まれないし
事件 事故にも遭う筈がない
そして私だけは死なない
他の人は知らないけれど
コロナの話題を聞いても、災害のニュースを見ても。世の中で起こり得る様々な事象全てが、他人事と思いながら過ごしている。そんな私ではなかろうか。頭では知っているつもりでも心では知らないし、知ろうともしない。世間の嫌なニュース全てを、意識の中から遠ざけている。脳からシャットアウトしている。無論、常に死を感じ、疫病に怯え、事故や災害、事件を恐れていては、日常生活など送れない。
けれど、「自分だけは大丈夫」という思はある。その根底が覆った時の恐ろしさ、他人には起こり得ると思っているが、自分には起こらない。その私が実際に疫病や災害や事故に遭遇した時に何を思うのか?「自分だけは大丈夫」と思っている時にはニュースも平気で観る事が出来る。
もしかしたら、好んで情報収集するかもしれない。けれど、自分の身に降りかかった時、私はどうなってしまうのだろうか?コロナウイルス感染症に罹患。その時、来し方を振り返って後悔するのかもしれない。あの時ああすれば良かった、こうすれば良かった。もっと慎重に行動すべきだった。自らに過信しなければ良かった。でもそうならなかった場合は取り越し苦労になるのだろう。「私だけは大丈夫」そう思って、今日も明日も明後日もこの神話を信じ続けて生きていくのだろう。
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