自宅待機
雑僧の雑感 仏暦2565年9月 後半 vol.94
「自宅待機」
新型コロナウイルスに罹患して 約2週間の自宅待機
まるで社会から取り残されているような感覚だった
家族が罹患、初めは濃厚接触者としての待機だったが、濃厚接触者待機期間終了の前日に発熱、PCR検査にて陽性。恐らくコロナウイルスの待機期間としては最長パターンだろう。いっそのこと全員同時に罹患していればと幾度となく思った。
当然ながらご法事やご葬儀、お墓参りの対応も出来ない。予め罹患した時の対応を考えていたので、それ程までは混乱はなかったが、予定していた法務の延期のお願いや、宗派の仕事の調整等、1週間は対応に追われた。
仕事だけではない、陽性者と非陽性者が同じ家に居るというのは何かと気を遣う。これまで以上のマスクの徹底やら、アルコール消毒。そして、何時自分が罹患するかという不安。全く接触しないなんて不可能。食事の準備や検温、洗濯、掃除。最小限に留めても、やはり完全に隔離する事は出来ない。保健所にも日に何度か体調を報告しなければならない。
困ったのがやはり食事。外へ出る事が出来ないので当然買い物には行かれない。食材はすぐに底をつく。幸いにもご縁の方々から食材の差し入れを頂き、何とか凌ぐことが出来た。それを考えると、完全に社会から隔離された状態で、待機期間を過ごすということは不可能。孤独感に苛まれることもあるだろう。非常に厄介な病気が蔓延したものだと改めて感じる。とにかく感染力が凄まじい。何時誰が罹ってもおかしくない現状。注意は欠かせないだろう。
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