人生を失敗する
雑僧の雑感 仏暦2565年11月 後半 vol.98
「人生を失敗する」
人生に失敗がないと 人生を失敗する
モタさんの愛称で知られる 精神科医で随筆家の斎藤茂太氏の言葉である
失敗のない人生なんてあるのだろうか?
思えば私の人生失敗ばかり そして後悔の連続である
出来れば失敗のない人生を送りたい。後悔のない人生を送りたい。それが理想であろう。けれども、失敗のない人生なんてあるのだろうか?物事に失敗をすれば心をすり減らす。しなければよかったと後悔する。それを思うと、寧ろ何もしない方が良いのではないかとさえ思えてくる。でも、それで良いのだろうか?人間行動を起こせば失敗もするし成功もする。
失敗は成功の母
人間は失敗の中から学んでゆくのだろう。もしかしたら、失敗からしか学べないのかもしれない。本田宗一郎氏の言葉に「失敗が人間を成長させると、私は考えている。失敗のない人なんて、気の毒に思う」とある。大きな成功をおさめた本田氏のこの言葉は重い。
でも本音を言えば、出来れば失敗はしたくないし、後悔もしたくない。人生が成功か、失敗か。それは何処で決まるのだろうか?人生を終える時、来し方を振り返り、良き人生だったと思える。そんな人生を歩みたい。出来れば恨み言や、後悔の念にかられない。そんな人生を歩みたい。けれども、人生に失敗はつきもの。ならば、それをくよくよ考えず、前向きに捉える。成功のバネにする。同じ過ちを繰り返さない。そんな事を思いながら生きているが、それでも失敗を繰り返す。それが人生なのかもしれない。
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