アトラス
雑僧の雑感 仏暦2567年4月 後半 vol.132
「アトラス」
よくぞ 今日 この時
この場所にたどりつけたね
もう あとはやるだけ
今日まで色々な事があったはずです
その全てを余すことなくぶつけてやりましょう
悔いがないよう全力で
そして観客や審査員
その場の全員を夢と冒険の海に連れていきましょう
~ある吹部顧問のメッセージより~
※一部内容を書き換えさせて頂いております
壮大で雄大な夢への地図を広げて、その海に誘われる。心が震える。一つの音に魂を込めて。『アトラス』の旋律は時に激しくうねり、時に優しく身を包み込む。動から静へ。静から動へ、まさに変幻自在、音の織りなす大海原へ、この身が何処に連れて行かれるのか、ワクワク感が止まらない。
音楽に限らず、何かに熱中している姿は輝いている。その輝きを放つ姿に感銘を受ける。一人一人の魂の叫びを全身に浴びる。表舞台での演奏の陰にあるものは計り知れない。努力は言うまでもないが、葛藤や試練、喜びも苛立ちもあっただろう。その全部を、余すことなく全力でぶつける。ぶつかり合う中で音が魂の叫びとなり、大いなるうねりとなってゆく。
ぶつかり合うから 音楽は輝くんだ
仲良しこよしじゃなくて
戦って たくさんの敗者が出て
そうやって 磨かれていくんだ
額賀澪先生著『風に恋う』より
悲喜こもごもを風にのせステージの幕は上がる。そんな戦いなどまるでなかったかのように、陽気でご機嫌なリズムを『シングシングシング』は刻んでゆく。スポットライトを全身に浴びて。
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