雑僧の雑感 仏暦2561年12月 前半 vol.3
「ミイラ、太鼓持ち、始皇帝」
前2回ほどは、山門掲示板とリンク致しておりましたが、今回より、山門掲示板とホームページの雑感の内容は異なります。尚、「今月の言葉」は同じ内容です。
この世は全て金次第。地位に名誉に権力、美食。病気さえも跳ね飛ばす。錆びない体も白い歯も、シックスパックも自由自在。さあ、あとは何を手に入れる?そりゃ勿論、永遠の若さに死なぬ体でしょ!富と名誉と美貌を兼ね備え、毎日毎日遊んでも、百年だって、千年だって大丈夫!人間の究極の欲望、不老不死は叶うのか?ミイラ(防腐剤的な油)は探せたのか?曽呂利新左エ門は秀吉の機嫌を取る事が出来たのか?って言うか、新左エ門は果たして実在したのか?ミイラの機嫌を取って不老不死?ごっちゃになってしまった…。
今や幇間(太鼓持ち)も数人しか存在しないらしい。絶滅危惧種というやつである。お目にかかった事が無い。不老不死の妙薬も未だ存在が確認されていない。始皇帝の時代じゃあるまいし、海を東へと漕ぎ出せば、三神山(蓬莱山・方丈山・瀛州山)に辿りつくのでは?その昔、始皇帝の命を受け、三神山を目指した少年少女は、探す間に年老いたと伝わる。ミイラ油を取りに言った人は、砂漠で行き倒れ、本物のミイラになったと言う。太鼓持ちや芸者衆をあげて毎夜毎夜のドンちゃん騒ぎ!何時か手持ちも尽き果てて…。気づけば太鼓に成っていた…。案外天職だったりする、なにせ遊びを知り尽くしているのだから…。
そう考えると、なんら脈略も無い事象が繋がって来るのである、点が線と成る。そして大きなうねりとなる?始皇帝なんか(失礼)不老不死に捉われて、かえって寿命を縮めちゃったそうだ。果たして私はどうだろう?太鼓かミイラか…。
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