人生は比較ばかり

雑僧の雑感　仏暦２５６２年６月　前半　vol.15

「人生は比較ばかり」

なんか他人が気になる…

することが、持ってるものが、考えてることが、食べてるものが、何処に行ったのか、何をしたのか、

周りの人はみーんな、充実した毎日を送ってる。

リア充だらけ、羨ましすぎる…

それに比べて自分はなんて惨めな人生なんだろう…

気にしてもしょうがない、頭では分かってるけど…

　でも気になるのが人の情。他人のする事に、腹を立てたり羨んだり、ある時には見下したり。そんなこんなで立ち位置を計ってるのか？基準が無いと見失っちゃうから？立ち位置が分らなくなるから？

でもその立ち位置って正確なのか、ちゃんと地に足がついているのか。

　他人との比較を外したら、自分が何処にいるか分かんなくなっちゃう…

　当然だが、比較する事は悪いばかりじゃない。比較の中に切磋琢磨が生まれるし、成長する事も多い。しかし比べる時の多くは、他人に対する優位性の確保に他ならない。偉そうな物言いになってしまった。自戒を込めてである。

地位だとか、名誉だとか、財産だとか。他人を攻撃しなくちゃ手に入らないものならば、それはホントじゃない。攻撃、批判を繰り返し優位性を上げるのはなんか疲れるし…

他人よりも良い生活、良い仕事、良い車、良い時計、良い食事、良い住まい、良い評判、良い評価、良い預金残高、良い伴侶、良い頭…これじゃキリが無い

手っ取り早いのは、他人を落とす事だけど、それじゃ自分は何にも変わらない。比べてどうなる？劣等感を増やすだけか？優越感を持てるのか？自分はそれで何になる？

変なループに迷い込む。ここから抜け出したい…いい加減嫌になる。比較からの脱却は如何に？

自分が何処に立っているのかをしっかり見つめねば。他人の事じゃない、比較して一喜一憂するだけの人生じゃつまらないから。