諸行無常の響きあり
雑僧の雑感 仏暦2562年10月 前半 vol.23
「諸行無常の響きあり」
一度で良いから祇園で遊んでみたい…
でも無理!下戸だから
以前に懐具合が…
お注射の時の消毒だって
私はノンアルコール祇園ではどうやら金が鳴るらしい
・・・ん?金?鐘?
どちらも鳴るか…。でもお金は「う」が付く、「唸る」である。有成る?じゃないの。お金が有って成りあがる的な?うーん、どうしても俗っぽい話しになってしまう。高潔でいられぬ事が恥ずかしい。煩悩の塊みたいで恥ずかしい。
祇園の鐘はゴーンと鳴るのか?ご存じ「平家物語」の初っ端、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり~」。我が浄土宗の総本山知恩院は、祇園八坂社の傍にある、だから祇園もそれ程遠くは無い、けれども懐具合は遥か遠い。実際の距離に非ず、言うなれば心の距離とでも言おうか。っあ!たまに行く(常連では無い)喫茶店は祇園にあった。
インドの祇園精舎はもっと遠い…
京の祇園で鐘が鳴る
ゴーンと鳴る音物悲し
寒風吹きさす読経の声… ヒュードロロ
おどろおどろしくなってしまった。京都じゃなくってインドの話し。祇園精舎の鐘はゴーンとは鳴らぬ。
チリン♪かな? リーン♬かな?
おそらく静かに鳴るのだろう。祇園精舎に無常堂というお堂がある、今で言うホスピスみたいなものである。病に侵された僧が最後を迎える場所である。その四隅に、玻璃(水晶)と白金(地名に非ず、プラチナ?)の鐘が有るという。臨終を迎えた坊僧がいると、その鐘が自然に鳴って、
「諸行無常、是生滅法、生滅滅已、寂滅為楽」と言う経文
(消滅する事への捉われを滅すれば、それは苦しみではなくなり楽となる)
を示し、その苦しみを和らげたそうだ。「いろは歌」は、この偈文の意を詠んだとも伝えられる。水晶とプラチナの金?じゃない、鐘の音は静かに鳴り響く。
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