コロナから一年
雑僧の雑感 仏暦2564年2月 後半 vol.56
「コロナから一年」
一年あれば世界は大きく変わる
たった一年? もう一年?
昨年の今頃は、コロナなどは自分とは関係の無い話と思っていた。昨年の2月末日。當山の先代住職の年忌法要を予定していた。一週間前には各方面への挨拶回り。
舌の根も乾かぬ内とは正にこの事だろう
年忌法要五日前に一年延期を決定
一年後にはコロナは収束する
そう思っていた・・・
ご案内していた方々に電話連絡、諸々延期の手配、キャンセルがきかぬ物の対応、改めての延期の案内状作成。バタバタの毎日だった。
何でもそうだが 物事は予定通りに進めるのが一番良い
延期や中止の方が骨が折れる
その時期(令和2年2月末)のコロナウイルスに関する反応は様々だった。そんなに神経質にならなくても、そんな意見も多く有った。しかしその一週間で事態が急激に変わった。
その後の学校の臨時休校や、緊急事態宣言発出から現在までの経緯は周知の如くである。その時は一年後にはいくらなんでも、収束しているだろうと甘い見通しを立てていた。…が、甘かった。結果延期とした今月末の年忌法要も、十名以下で勤める事と成った。勿論ディスタンスを保ちながら。何をするのも難しい。
コロナで世界は一変した
価値観や物の見方 世間の有様
もしかしたら、これまで誤魔化してきた事が具現化しただけかもしれないが。当然寺も無関係では無い。世界中が新しい生き方を模索している。例外は極めて少ない筈。そんなこんなで一年経った。昨年の今日(2/14)はマスクを着けていなかった。たった一年?もう一年?感じ方は様々だろう。けれど、一年あれば世界は大きく変わる。ぼーっと生きていては駄目、その事を痛感した一年だった。
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