酔い覚めの水、千両と値が決まり
雑僧の雑感 仏暦2565年8月 後半 vol.92
「酔い覚めの水、千両と値が決まり」
酔い覚めの水 千両と値が決まり
酔いから醒めた後の水は美味しいらしい
私は下戸なのでその美味しさを知らぬが…
けれど、運動後やサウナ後に飲む水は格別である。酷暑の中、飲む水も又然り。且つては「甘露、甘露」なんて言っていた。甘露(かんろ)は文字通り甘い水の事で、仏教では「甘露水」と言い、インドの神々の飲み物の事を言う。昔の中国では不老不死の妙薬とも言われた。
ともあれ、喉が渇いている時に飲む水は格別である。千両は言い過ぎかも知れないが、それだけ美味しいという事だろう。ましてや熱中症等の危険を回避出来るのならば尚更の事。
しかし、喉が渇いている状態は既に危険であると教えられた事がある。喉が渇く前に水分補給をする、これが大切なんだそう。飲み物に数多あれど、冷えた水に勝るものはないかもしれない。冷たい飲み物は体を冷やすので良くないという話も聞く。
けれど、サウナに入った後などは常温では満足出来ない。冷たい水の喉越しを存分に味わいたい。おそらく、酔い覚めの水の喉越しも格別なのだろう。最近ではペットボトル等で、各地の天然水も飲めるようになった。正直味の違いはわからないが、どこそこの天然水と謳っているとなんだか美味しく感じられる。酔い覚めも、運動後も、サウナ後もそうだが、昨今の異常な暑さの中で、水分補給は欠かせない。極限まで喉が渇いてから飲む水は千両の値があるかもしれないが、喉が渇く前に出来れば水分補給をしたほうが良さそう。値は半減するかもしれないが。
この記事へのコメントはありません。