十干十二
雑僧の雑感 仏暦2568年1月 前半 vol.149
「十干十二支」
令和7年の干支は乙巳
「きのとみ」又は「いっし」と読む
干支は十干と十二支の組み合わせ。十干は甲乙丙丁戊己庚辛壬癸で、十二支は子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥である。因みに十の読みは「じゅう」と「じっ」であり「じゅっ」とは読まない。故に十干は「じっかん」と読む。正確には、十階は「じゅっかい」ではなく「じっかい」である。ただし、読み癖の「じゅっかい」が一般的となり、パソコン等でも変換される。
干支は十干と十二支の組み合わせで60通りあるので、満年齢の60歳は干支が一巡するので還暦となる。中国最古の王朝である殷では、太陽が10個存在し、毎日交代で昇ると考えられていた。十干はそれぞれの太陽に付けられた名前と言われる。太陽が10日で一巡することを「旬」と呼ぶ。最初の10日間を上旬、次を中旬、最後が下旬である。因みに、寄席の興行も10日で一巡する。上席、中席、下席である。31日は余一会(よいちかい)と呼ばれ特別な興行が組まれる。
十干十二支の組み合わせが60通りで還暦だが、普通に考えれば120通りとなる筈である。これが何故60通りなのか。これをAIに尋ねてみると最小公倍数なのだそうだ。10の干と12の支を順番に組み合わせていくと、61回目で最初の干支に戻る。60の組み合わせは甲子から癸亥まで。癸亥の次は甲子に戻るらしい。因みに甲子園球場は、完成した歳が干支の最初の甲子であったためと言われる。乙巳はしなやかで成長するとの意がある。蛇は神聖な存在とされ、五穀豊穣や金運を司る神としても祀られる事もある。
本年がしなやかに伸び行く一年となりますように
本年も宜しくお願い申し上げます
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