迷ったら
雑僧の雑感 仏暦2568年11月 前半 vol.169
「迷ったら」
人生は岐路と分岐点だらけである。その都度、自分が良いと思う方向へと舵を切る。因みに、岐路も分岐点も、道が分かれる地点を指す言葉だが、岐路は人生の比較的重要な局面で比喩として使われる場合が多いらしい。道の分かれ目で常に選択を繰り返して生きている。
人生とは選択の連続
その選択が良かったのか、それとも悪かったのか、それは後から振り返らなければ分からないのかもしれない。そして、多かれ少なかれの後悔が付きまとう。人の選択には完璧なものはないのかもしれない。
岐路や分岐点で常に完璧な判断を下し、正しい選択をしながら人生を全うする。当たり前だが、これこそ後悔のない完璧な人生だろう。しかしながら、どんなに判断力に勝れた人であったとしても、これを完遂する事は難しい。出来るだけ良い方向へと舵を切る。その努力を続けて人は生きてゆくのだろう。しかしながら、心が不安定であったなら、正常な判断はより難しくなる。
後悔のない人生を送れたなら
どんなに素晴らしい事であろうか
そんな事を思いながらも、振り返っては後悔の連続。それが人生なのかもしれない。岐路や分岐点で迷ったら、自分が良いと思う時には進む、悪いと感じた時には一度立ち止まり考える。これが出来得る限りの最善ではなかろうか。何もせず後悔するよりも、やって後悔する方が良い。そんな言葉があるが、果たしてどうだろうか。何もせずに立ち止まる。そんな事も必要だろう。ともあれ、選択と後悔と少しの喜び。そんなこんなで人生を歩んで行くのだろう。

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