六十年に一度
雑僧の雑感 仏暦2569年1月 後半 vol.174
「六十年に一度」
六十年に一度との言葉を多く耳にする
待ちわびた「丙午」の年が訪れた
エネルギーに溢れ、前向きに行動する事で大きな転機を迎える年で、飛躍の歳ともいわれているらしい。八百屋お七の伝承があり、これが長きにわたり信じられてきた。それも今は昔という事であろうか。もっとも情熱的や、パワフルといった事では当てはまるのだろう。いずれにせよ、六十年に一度しか巡り合えない特別な干支である。干支は十干と十二支の組み合わせである。
十干は
甲乙丙丁戊己庚辛壬葵
であり
十二支は
子丑寅卯辰巳牛未申酉戌亥
である
これの組み合わせが干支であり、干支は「甲子」から始まり「葵巳」までの六十通りとなる。六十干支ともいわれる。10×12ならば、120通りになるはずだが、十干と十二支は順番に巡るので最小公倍数の60となり、存在しない組み合わせが生じる。十干もしくは、十二支を固定としてどちらかを巡らせるならば120通りとなる。であるので、毎年の干支は六十年に一度という事になる。且つては和暦というよりも干支でその年を認識していたのではなかろうかとも思う。歴史的事件がその年の干支で名付けられる所以ではなかろうかとも思う。六十年に一度巡って来る干支で、新しい挑戦や成長を象徴し、歴史的に重要な年とされる「甲子」。その歳に完成した球場もまた干支に因み「甲子園」と名付けられた。毎年訪れる六十年に一度の干支、その年の意味合いを思い大切に過ごしたいものである。「甲子」から始まる干支は六十年後に「甲子」に戻る。これが還暦である。

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