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サウナでととのう?

アイキャッチ用雑僧雑感
雑僧の雑感 仏暦2565年6月 前半 vol.87

「サウナでととのう?」

 

 我が宗ではあまり言われないが、入浴は修行の一つらしい。身と心の垢を落とす。つまり煩悩まみれの我が身、我が心を洗い流すのらしい。寺院の主要な建物を七堂伽藍(しちとうがらん)と言う。

 これは宗派により異なるが、例えば金堂や講堂、食堂(じきどう)とか東司(とうす)とかを指す。因みに東司はおトイレの事である。食事もトイレも入浴も修行の場であると言う事だろう。

 そして寺院と温浴施設は実は深い関りがあり、正源寺の現在の本尊阿弥陀仏の故郷である有馬温泉極楽寺には、豊臣秀吉の湯殿があったと昔から言い伝えらえていた。言い伝えのみで、資料等は無かったという。

 1995年の阪神淡路大震災にて破損した極楽寺の庫裏の下から、安土桃山時代の遺跡が発見され、秀吉が造らせた湯殿や庭園の跡である事が判った。又、奈良の東大寺には大きな鉄製の湯船がある「大湯屋(おおゆや)」と呼ばれる温浴施設がある(非公開)。

 寺と温浴施設は深い関りがあり、サウナとて無縁ではなかろう。故に坊主がサウナに入る事は修行の一環?であり、決してリフレッシュでは無い。…と思う。

 あれこれと言い訳を並べたが、私はサウナ好きなのである。別に修行の為に入っている訳ではない。完全なる気分転換である。良く行くサウナは灼熱サウナ。温度が120℃とあるが、空いている時間には140℃にまで上がる。熱すぎるが、これが結構癖になる。サウナ5分、水風呂30秒、これを8セットするのがルーティーン。休憩はしない、なので所謂「ととのう」という感覚が未だに解らない。


 

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